BODY-SPACE MODEL / 身体-空間モデル
[A] 身体-空間モデル
[B] アパロス開発
[C] 人工身体化(ロボットスーツ・分身)への一歩
[D] 制作したい映像・写真シーン
[E] デザイン製品
[F] ノート
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[A] 身体-空間モデル
[A-0] 数式表現
親和度(A)=重力指数(G) × 客体化指数(O) × 回復記憶の質(M1) ×
回復記憶の量(M2) × ノスタルジックエネルギー指数(NE)
○親和度(A)~身体が環境との間で実現する「親密さの度合い」。0~100パーセントの範囲で示される。
○重力(G)~地上1G、海中、月1/6G、火星1/3G、減重力環境0G~1G、その他の宇宙環境。
○客体化指数(O)~体験者が自分の身体を「客体」として扱う度合い。
○回復記憶の質(M1)~イメージ(M-I)・音(M-M)として回復される記憶の質。
○回復記憶の量(M2)~イメージ(M-I)・音(M-M)として回復される記憶の量。
○ノスタルジックエネルギー指数(NE)~体験者の脳に喚起される「ノスタルジー感覚(N)」と、身体に満たされる「エネルギー(E)」の総計。
[詳細]
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※重力(G)以外は新しい概念であり、「A」「O」「M1」「M2」「M-I」「M-M」「N」「E」「NE」という新しい単位により表現される。
[A-1] Blenderによる「身体-空間モデル」形成~図面・3D動画
点描による「身体モデル」と「空間モデル」、その合成として「身体-空間モデル」を形成する。そして、両者の関係の仕方を数学的に定義し、図面・3D動画として表現する。
[A-2] 身体-空間モデルの定義
[定義1]
身体と空間の関係は一体である。身体と空間は常に一体として動いている。身体と空間の夫々の変化は常に互いに影響を及ぼし合っている。従って、両者を切断し独立した存在として扱うことは出来ない。
[定義2]
スペースチューブ(ST)の中では、スペースダンサーの動き(X)とSTの動き(Y)は、親和的な一体関係を形成しやすい。YはXのバランスを崩すが、XがYに身を「委ねる」ことで、YはXに「新しいバランス」を与え、「新しい姿勢」形成を支援する。
※「自力」で動くとかえってバランスを取られる。「委ねる」と、身体はSTに「一体化」でき、STから「新しいバランス」を与えられ、「新しい姿勢」を開発できる。
※以上は、STを「空気の層」まで拡張しても成立する。スペースダンサーは、STなしの「空気の層」の中でも、原則、自分の動き(X)と「空気の層」の動き(Y)を親和的な一体関係として形成できる。しかし、STを相手にした方が、この形成はより容易になる。更に、環境の中の何らかのモノを相手にする場合にも、スペースダンサーはモノとの間にこの一体関係を形成できる。
[定義3]
XとYの支援関係を「親和度(Z = 0%~100%)」として表現する。XとYはZにより結合されている。Zが100パーセントになると、スペースダンサーはダンスの「飽和点」に達する。
※Zは接着剤のようなものである。接着剤にも弱いものから強いものまであるように。
[定義4]
スペースダンサーは、客体化指数(O)が高いほど、自分の動き(X)とST(或いはモノ、或いは空気の層)の動き(Y)が関係する状態を客観的に認識でき、Zを高める為に必要な自分の動きを調整できる。Zの増加により、スペースダンスは「足」と「腰」の動きを中心として「飽和点」に近づき、スペースダンサーの脳において回復される「記憶(M)」の質は純度を増し、その量も増加する。
※「親和度」が増す事で、スペースダンサーは新しい動きが次々と生まれてくる不思議な動きの世界を体験できる。それは「記憶(M)」が蘇り「懐かしい感覚」を呼び起こすからである。この体験で、スペースダンサーは人間以前にも感覚的に遡行でき、自分の来歴の神秘を追想し、神秘的体験と深い充実感を得る。同時に心身の調和が回復され、毎日続ける事で素晴らしく健康になる。
[定義5]
回復される「記憶(M)」は、「イメージ(M-I)」と「音(M-M)」から構成されている。「イメージ(M-I)」は可視的イメージに転換され得る。「音(M-M)」は可聴音或いは音楽に転換され得る。
[定義6]
Mの増加に比例して、スペースダンサーの脳に喚起される「ノスタルジー感覚(N)」も増加し、身体に満たされる「エネルギー(E)」も増加する。スペースダンサーは両者を「ノスタルジックエネルギー指数(NE)」として知覚する。
[定義7]
優れたスペースダンサーほど親和度を増大させ、多くのNEを空間(環境)から身体に流入させる。NEが増加する程、スペースダンサーの動きは力感を増し、からだを軽く扱える。
※老齢でも、スペースダンサーが年齢の壁を超え、若者以上の力を発揮する場合がある理由はここにある。
[A-3] Science Fiction
[1]
スペースチューブの中心部において、スペースダンサーが親和度100パーセントで「飽和点」に達している時、そこに「境界」が励起する。「境界」の向こう側には余剰次元が広がっている。
[2]
余剰次元は、現実世界を構成する物質とは異なる物質で構成されている。その為、余剰次元は、見えず、触ることは出来ないが、感じることは出来、身体や空間の変形としてイメージされ、表現され得る。
[3]
余剰次元には、失われた動物たち・死者たち・異星人たちが住んでいる。親和度100パーセントでスペースダンサーは、「境界」を通して、余剰次元に住む失われた動物たち・死者たち・異星人たちと交流できる。
[4]
その交流から、新しい出来事と物語が発生する。
[A-4] 運用
[1]
そのダンスに、その動きに、「身体-空間モデル」を適用すれば、その親和度が「赤/100パーセント」から「青/0パーセント」の範囲で視覚化される。「赤」が高く、「青」が低い。
[2]
親和度100パーセントで、ダンサーの身体は「飽和点」に達し、ダンサーの次の動きは、ダンサーにも、観察者にも、予想がつかなくなる。「思いがけない動きの世界」が始まる時である。
[3]
「飽和点」に達する程、ダンサーの意識的・無意識的関心と感情に従い、それに該当する記憶が回復される。イクティオステガの記憶が蘇る時、骨は可能な範囲でイクティオステガの動きを再生させ、ダンサーはイクティオステガの感情を表現できる。
[A-5] 「動き」のライブラリ
※全て、20秒の動き(x軸・y軸・z軸×20秒)として記録
[1]歩行
〇動物 〇人間
[2]走行
〇動物 〇人間
[3]遊泳
[4]飛翔
[5]職人
[6]スポーツ
〇卓球 〇バレーボール 〇体操~鉄棒・床・跳馬 〇新体操
[7]武道
[8]太極拳
[9]舞踊
〇クラシック 〇現代ダンス 〇舞踏 〇地唄舞 〇琉球舞踊 〇ハワイアン 〇バリダンス ○フラメンコ 〇タンゴ
[注]
[注1]
なぜ、SD2プロジェクトは、「情報から体験への時代」に待望される希望の星になるか。
[1] 「ダンスに嵌った」
私は、自分が全く思いがけない動きをする人間である事を発見した。舞踏体験が新しい感覚世界を呼び起こした。
[2] 「ダンスとは姿勢の創造である」と読み解き、ダンス界に変革を起こす道を開いた。「姿勢とは何か?」の問いから、「姿勢の進化史」を考えるようになり、またスペースチューブ体験を通して「身体-空間モデル」の開発を意図した。
[3] 「身体-空間モデル」により、アフォーダンス理論・深澤直人等がやれなかったデザインが可能になる。「新しいクラマタ」の登場が待たれる。
[4] また、このモデルが、「心を持つロボット」開発のベースになる事を認識した。「分身ロボット・アパロス」の開発を目指す事になる。
[5] 「身体-空間モデル」+「アパロス&エレナ&デザイン」により、地球文化再生と宇宙文化開発に必要なデザイン群を誕生させる事が出来る。さらに、「宇宙人種」を誕生させる事が出来る。
[注2]
スペースキューブ(ST)の歴史・経過、そして今後。
[1]
STの中では、身体と空間の関係を「親和的関係」として形成しやすい。身体が蓄積してきた「身体知」が、どう動くかで、容易に見える。
~以上の関係から、STはスペースダンスにとり、象徴的にも、物理的にも、「身体-空間モデル」を形成しやすいという意味において、大変に重要な空間・オブジェクトとして位置づいた。
~2001年、NY国連本部でのイベント。
~2004-2006年、JAXAとの共同研究と、日本科学未来館・東京デザインセンターでの展示。
~2018年、コペルニクス科学館での展示。
~2019年の京都での「2日で7500人の親子が体験」まで、国内・海外で約50万人が体験。
~しかし、「2020年のコロナ禍開始により、現在の2024年まで中断」。しかし、これは公式見解で、コロナ禍で中止の事態はあったものの、実質的には、「もう一つ、力不足」が原因と考えている。
[2]
ST体験は、「Space Dance & Design Museum」の中で、「Kids SD + SD School + Space Design School + Space Culture」の4部門の中で実施すべき。
~「イベントでの熱狂」も超・重要要素だが、「教育的効果の検証」も必要。「新・組織」により、「ST再デザイン」、「教育的効果確定」、「マーケティングによる受注確保・市場開拓」等、必要な事を全て行う。
[注3]
[1]「身体-空間モデル」は、身体が、環境の中で、何をやっているか、どんな体験をしているか、それを表現するモデルである。足と地面との間の、或いは身体と空間との間の「親和度」が「数値」として表現され、ダンサーはその光景をホロレンズで確認しながら動ける。
[2] 以上のスペースダンス活動を基礎に置く事により、プロジェクトを「身体発」と出来、他の多くのプロジェクトが「どこで限界を迎える事になるか」、その批評が出来る。今後の世界において、「身体発」のプロジェクトには限界がない。
[3]「身体発」のプロジェクトとして、「ダンス&デザイン」をコンセプトとして掲げる事になり、「新しいデザイン」を誕生させるという点において、他と決定的な差別化を実現できる。
~どんなダンスでも「ダンス&デザイン」をコンセプトに出来るわけではない。例えば、「暗黒舞踏する身体」が「親和度ゼロ」に近いのは、「振り付け」の行使により身体が環境に解放されず、その為にダンサーの脳の特定の部位が活性化されず、固有の記憶が回復されない。ダンサーの固有の記憶が回復されなければ、ダンサーに固有の動きも開発されない。つまり、ダンサー固有の「身体知」は顕在化しない。
[4]「身体発」であるが故に、「何が重要なのか?」を認識でき、「情報から体験へ」の時代に、「人工(情報)の創造」と「人工(情報)のリアル化」をテーマとして、時代の先端を「先行者の一人」として走る事が出来る。
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