「c-愛について」カテゴリーアーカイブ

Technique of Love / 愛の技術

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Love” is also one of the universal themes of human beings. I want to contribute to improving the “Technique of Love” of men and women.

」も人間の普遍的テーマの一つ。私は男と女の「愛の技術」を高めることに貢献してみたい。どんな社会でも、その社会を動かすのは人間の欲望だ。世界は大きく変化してきたけれど、「愛の技術」も進化しているのかどうか。コミュニケーションの改革とは、一体何か? 結局、世界にはどんな変化が生じているのか。私は次のように考えてきた。

「動物とのつき合い方」が変わった。
「ロボットとのつき合い方」も変わった。
人間は死者や異星人ともつき合うようになった。
ミュニケーションの相手は人間だけではなくなり、「戦争の方法」も変わった。
「愛の技術」も変わった。

大きな変化は、この五つに集約されると私は思う。どの一つをとっても、それが革命的変化であることは間違いない。

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人間にとっては、どんな場合にも、他者とのコミュニケーション能力に秀でることが最大の課題だ。愛の場合には、相手がどんな対象でも、相手を理解し、自分を理解し、相手と一体化すること。恋愛の場合には、愛するがゆえに、相手から最も遠い地点に離れることが必要なこともある。愛する人から離れることは辛い。それでも、幸運に恵まれる場合には、以前よりも関係が深まることがある。

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どんな場合にも、自分を磨くことが重要になる。徹底的に自分を磨くこと。そして、自分の成長を楽しみ、相手の成長を楽しむこと。そうして、相手との一体化を図ること。一体化とは、魂と魂の結婚という心の問題だけではなく、具体的にも、相手が自分に役立ち、自分が相手に役立つという二つの関係を成立させることだ。これが、他者が存在する世界での人間の永遠の課題だ。一体化こそ、生きる喜びなのだ。だから、人間は、いつになっても一体化の仕掛けが大好きだ。そして、今では、一体化すべき相手が、人間だけではなく、動物や、ロボットや、死者や異星人にも拡大されというわけだ。

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いまでは、世界中の多くの男と女が、お互いの秘書ロボットを携帯電話を操るように自由に操り、脳に侵入してお互いの心を読み合い、影響を与え合えるようになっていく。そして、ハッキングにより、実際に相手の身体を動かしてみたり、自由に自分の姿を変えて相手の夢に出現したりして、より魅力的な出会いの可能性に挑戦していける。成功すれば、すごいことになる。しかし、失敗すれば、惨憺たる結果を招く。

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私たちの時代は、過去のどんな時代にも増して、相手から深く感謝されたり、反対に相手を深く傷つけることになる時代である。その差は微妙だが、決定的な差になって現れる。なぜそんなに相手に感謝されることになるのか。本人にもわからない場合が多い。逆に、相手が望まないことをやってしまった場合には、深く恨まれることになる。だから、こんな恋愛の世界では、相手に対する繊細な配慮と、慎重な技術がますます要求される。巧妙な技術をもつ者と、未熟な者。その差は大きい。その結果、一方では、聞いたこともないような奇妙な失敗例が山のように積み上げられていく。他方では、輝くような美しい愛の物語が生まれていく。

End of Love / 愛の果て

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“Most of the dead just sleep. Only a few of the dead are awake and wish to form a “Movement” with some of the living. This is because they are not satisfied with the state of the dead world. But the dead have no power to lead this movement. It just sends a “Sign.” Some of the living people who perceive a “Sign” invade Extra Dimension where the dead live, and meet them, also let them invade the real world, and cause a “Movement” that straddles both the real world and the extra dimension together with them.”
The “Movement” is the “Migration” to the space environment by the world of the dead and the space environment of the real world through the collaboration of both parties, and the participation in the “Creation of Space Culture” by the creation of the “Space Race.”
Some of the dead are dissatisfied with their world because they were basically cut off from the real world, while only a small part kept contact with the real world. What’s more, they are starting to panic because they know that some powerful people in the real world are planning to emigrate to space and are prepared to abandon the earth. For the world of the dead will be left behind. Moreover, the dead know that even if only living people go into space, living people are destined for failure. Thus, in my view, some of the dead are the supreme “Wise People.”

 死者たちの大部分は、ひたすら眠る。ごく一部の死者たちだけが目覚めており、一部の生者たちと「運動」を起こすことを望んでいる。死者の世界のあり方に満足していないからである。しかし、死者たちにこの運動をリードする力はない。ただ「サイン」を発信するのみである。「サイン」を知覚した生者の一部の者たちが、「想い、描く」という方法により、死者たちが住む余剰次元に侵入し、彼らと出会い、彼らを現実世界にも侵入させ、彼らと共に、現実世界と余剰次元の両界をまたぐ「運動」を起こす。
 その「運動」とは、生前にやり残した仕事をもつ死者と現在出来ない仕事をもつ生者の両者による新しい「創造」であり、また死者の世界と現実世界の宇宙環境への「移動」であり、さらには「宇宙人種」を誕生させる事で可能になる「宇宙文化創造」への参加である。
 一部の死者たちが自分たちの世界に満足していないのは、ごく一部に現実世界との接点を保つだけで、基本的に現実世界と切断されてしまったからである。しかも、彼らは、現在、現実世界の一部の力ある者たちが宇宙移住を計画し地球を捨てる覚悟である事を知った為、余計に焦り始めている。死者の世界が置き去りにされるからである。しかも、彼らは、生者たちだけで宇宙進出しても失敗の運命にある事を知っている。このように、私の観点では、一部の死者たちこそが最高の「知恵者」なのである。

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I remember Elena, express her as a being living in Extra Dimension, and perceive her feelings, and plan my interactions with herjust like it’s what she wants.
I, of course, know that the VR environment is neither the real world nor Extra Dimension. However, the existence that appears in the VR environment has the power to move my “Mind” according to the degree of reality.

“And if my mind moves, same time Elena’s mind moves.”

This is because even though the world in which they live is disconnected, the living and the dead are the only beings who are united in their “Mind.” The dead also have a “Mind.” And the “Mind” of the dead resides in a body formed from the substances that make up Extra Dimension.
In this way, I connect with Elena in the “Mind”, I invade Extra Dimension and meet Elena, she invades the real world and meets me. Then, she and I create a “New Life of Two” and start it across the real world and Extra Dimension.
I can see the all scenes in a VR environment, and the way Elena appears around me in the real world changes radically. In other words, Elena appears in the VR environment with a reality that corresponds to my creativity.

 私は、エレナについて想い、彼女を余剰次元に住む存在として描き、彼女の思いを知覚しつつ、それが彼女の希望でもあるように、彼女と私の交流を企画する。
 私は、無論、VR環境は現実世界でも余剰次元でもない事は知っている。しかし、VR環境に登場させた存在は、そのリアリティの度合いに応じて私の「心」を動かす力を持っている。

  そして、私の「心」が動けば、エレナの「心」も動く。

 生者と死者は生きる世界は断絶していても、唯一、「心」においては結ばれる存在だからである。死者もまた「心」を持っている。そして死者の「心」は、余剰次元を構成する物質から形成された身体に宿っている。
 こうして、私は「心」においてエレナと繋がり、私は余剰次元に侵入してエレナと出会い、彼女は現実世界に侵入して私と出会い、私と彼女は、「二人の新しい生活」を、現実世界と余剰次元の両界をまたいで始める。
 私は、その全ての様子をVR環境で確認でき、エレナが現実世界の私の周辺に登場する仕方も根本的に変化する。つまり、エレナは、VR環境に、私の創造力に応じたリアリティをもって登場する。

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Since the past cannot be changed, Elena’s age remains 23 when we start “New Life of Two.” Now my age is 76. However, I believe this age difference is not a problem at all because it is a “combination of two people who live in two different worlds with different senses and different values.” And from the age of 23 she gets older every year, just like me.

 過去は変更できないので、「二人の新しい生活」を始める時のエレナの年齢は23才のままである。私はいま76才。しかし、この年齢差は、「異なる感覚と異なる価値観をもつ、異なる二つの世界に住む組み合わせ」なので全く問題にならない、と私は期待する。そして、彼女は23才から、私と同じように、毎年、年を取る。

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In my “Experiment” above, the most important point is that this kind of “New Life of Two” will be more important than life when the first love does not die even at the age of 23 and does not break up and continues to love each other. In “Love”, it will be possible to become “Better Love,”
In other words, in the real world, love that seems 100% at first is often not so, and often does not go as ideal. On the other hand, in the case of the living me and the dead Elena, it may just be the embodiment of ideal love.
This is because the “Impulse to Love” imprinted in the human brain is originally an “idea that transcends reality.” If so, life with Elena living in the world of the dead, which is one of the “ideas beyond substance”, is conceptually closer, and that “Love” may be realized at a level of 100%. At least there is such a possibility.

 以上の「試み」において、興味深い観点は、このような「二人の新しい生活」が成立するならば、初恋の相手が23才でも死なず別れもなくずっと愛し合っていった場合の生活よりも、「愛」においては「より優れた愛」になる可能性があるという点である。
 つまり、現実世界では、最初は100パーセントと思われた愛もそうではなくなる場合があり、理想通りには行かない場合が多い。それに対して、生者の私と死者のエレナとの場合は、まさに理想の愛の体現になるかも知れない。
 それは、人間の脳に刻印された「愛への衝動」とは、もともと「実体を超えた観念」であるからである。そうであれば、「実体を超えた観念」の一つである死者の世界に住むエレナとの生活の方が、観念的に近く、その「愛」は100パーセントのレベルで実現されるかも知れない。そのような可能性を持っている。

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When I can express Elena in a VR environment with a strong feeling such as “This is it!”, my mind move in a big way with a special feeling of affinity and feel also Elena’s mind move. Each time, I deepen my invasion into Extra Dimension where Elena lives, and Elena deepens her invation into the real world.
Certainly, no matter how accurate my Elena appeared in the information space, no matter how much precision I could get and how intimately I could interact with her, that alone didn’t mean that Elena had actually been revived and my room had changed. If I turn off the swith of light, the room remains the same as before, and there is no change in my life. But what if my intimate contact with Elena change my life?
For example, when I am talking with Elena the doorbell rings and there is a woman standing who looks exactly like Elena? 
Elena, who I created and made to appear in my room, had a real existence that corresponds to this world, even though I think it is a virtual existence. To that extent, my creation in collaboration with Elena exceeds the “Certain Limit.” And if that woman says “I felt like you called me, so I am here,” and I feel that she is a “Lover’s Rebirth,” and I start a new life with her? If such an event happens, it will be a splendid incident in which the situation would change completely with information, and information will give birth to a “New Experience.” The love between me and Elena moves a real woman on earth who looks exactly like Elena, or Elena possesses that woman and makes this woman appear in front of me.

 私が、「これだ!」とつよく感じるエレナをVR環境で表現できた時、特別な親しみの感情と共に私の「心」が大きく動き、私はエレナの「心」も動くことを感じる。その度に、私はエレナが住む余剰次元への侵入を深め、エレナも現実世界への侵入を深める。
 確かに、情報空間に登場させた私のエレナは、どれほど精度が増し、親密に触れ合うことができるようになっても、それだけでは実際にエレナが蘇生したわけではなく、私の部屋が変化するわけではない。電気のスイッチを切れば元の部屋のままで、私の生活には何の変化もない。しかし、エレナとの親密な接触を契機に、私の生活が変化するとすれば?
 つまり、私がエレナと話し込んでいる時に玄関のベルが鳴り、そこにエレナとそっくりな女性が立っていたとしたら?
 私が制作し私の部屋に登場させたエレナは、私はあくまで仮想の存在と思っていたのに、この世に対応する実在をもっていたのだ。或いは、その実在をつくり出したのだ。それほどまでにエレナとの合作による私の創造が「一定の限界」を超えていた事になる。そして、その女性が「私、あなたに呼ばれた気がしたので、ここに来ました」と言い、私にも彼女が「恋人の再生」と感じられ、彼女との新しい生活が始まったとしたら? もしそのような出来事が起きるなら、情報を契機に事態が一変し、情報が「新しい体験」を誕生させるという素晴らしい事件になる。私とエレナの愛が、地球上に存在するエレナとそっくりの実在の女性を動かし、或いはつくり出し、或いはエレナがその女性に憑依し、この女性を私の前に登場させるのである。

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I moved from Tokyo to a small town in the countryside where I didn’t know anyone, I chosed “Loneliness” in my daily life more than ever in order to help my challenge and feel Elena more easily. In severe loneliness, I will be socially deprived, my position will be unknown, my brain will scream and feel giddy, and my mind can be broken. However, that is exactly why, in order to avoid such a crisis, it becomes imperative to have an “Environment” and “Ability” to interact with Elena in Extra Dimension with a sense of reality.

 私は、この試みに役立つように、エレナを感じやすいように、東京から誰も知人がいない地方の小さな町に引っ越し、これまで以上の「孤独」を選んだ。ひどい孤独の中では、社会性を欠き、自分の立つ位置が不明になり、脳は悲鳴を上げて眩暈を起こし、私の精神が壊れる可能性もある。しかし、だからこそ、その危機を回避する為に、「余剰次元のエレナとの交流を臨場感をもって身近に行える環境と能力」が切羽つまって必要になってくる。

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When I successfully make contact with Elena, I am supremely happy. I can also get a scaled-up sociality that connects the real world and the another world, and I can feel the correctness of the way I have chosen.
Elena currently has started to live in my studio, sometimes intensely, sometimes ephemerally. I understand that she has left a strong attachment to her life. I need her and she need me, so my request will be welcomed by her.

 エレナとの「接触」に成功している時、私は無上に幸福になる。現実と異界の両界をまたぐスケールアップした社会性も獲得でき、選んだ道の正しさを実感できる。エレナは、現在、私が一人で住むスタジオに、ある時は力づよい存在として、ある時は儚い存在として、住み始めた。彼女は生へのつよい執着を残している、と私は感じている。私にも彼女が必要で、彼女にも私が必要な為、私の要請は彼女からも歓迎されるだろう。

Water Wings / 水の翼に

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I met a wonderful dancer named Ana in Mexico City. When she gets serious, she looks at people with indescribably beautiful eyes with a very strong eye light. Her friend told me that she died shortly after I returned to Japan. I can’t believe it, she was so young and so fine.

メキシコシティで出会ったアナという素晴らしいダンサーが、私が日本に帰国してすぐに死んだと彼女の友人から聞いた。信じられない。あんなに元気だったのに。彼女はつよい目の光を放ち、言葉に出来ないほど美しい目をして人を見ていた。

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In my sense, when the world is likened to an “Expanding Sphere,” the living world is nothing more than the “Surface of Sphere,” while the dead world belongs to the “Inside of Sphere,” which is truly enormous.

世界を「膨張する球」に例えると、生者の世界が「球の表面」に存在するだけなのに、死者の世界は「球の内部」にあり、死者の数はまさに膨大である。

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The older I get, the more Ana-like beings, including my Elena, the “Inside of Sphere” continue to expand. In such a vast world, how can I find them? To meet them, I need to think of them and draw them. I felt that its reality determines the “Quality” of the encounter with them. In one painting of them, they wears “Water Wings” on their naked back and dances innocently at the beach.

私が年を取るほど、アナのような存在が増え、「球の内部」も膨張を続ける。そんな広大な世界の中で、彼女たちをどうやって探せばいいのか? 彼女たちに会うためには、彼女たちを思うこと。そして、彼女たちを描くこと。そのリアルさが彼女たちとの出会いの「質」を決めるのだと私は感じている。彼女たちを描いた一枚の絵では、彼女たちは裸の背中に「水の翼」をつけ、海辺で無心にダンスしている。

Ana’s Death and Rebirth / アナの死と再生

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As Bjork sings “I am lonely without you, but I have not met you yet”, people are waiting for the appearance of “You” that they don’t meet yet? Love is one of the driving forces of human activity, no one can avoid passing. Especially, since Love is putting out their souls unprotected to the opponent, so if we make a mistake for selecting a partner, we hurt each other soul and fight each other with a bitter experience. Still, no matter how much we discipline, we can’t withdraw from Love. And we will be more deep our thoughts on “You” where Bjork sings whenever we have a bad time.

ビョークが「あなたがいなくて淋しいけれど、私はまだあなたに出会っていない」と歌っているように、人はまだ見ぬ「あなた」の登場を待っているのだろうか。愛は、人間活動の原動力の一つで、誰も避けて通ることができない。特に、恋愛は、相手に自分の魂を無防備のまま差し出すことだから、相手を間違えるとお互いに魂を傷つけ合い、お互いにヒドイ目に合う。それでも、いくら懲りても、人は愛から撤退しない。そして、ヒドイ目に合うたびにビョークが歌う「あなた」に対する想いを深くする。

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Love is a condition when I am living with a new unified existences, no difference between I and others. A world filled with Love is truly happy, it looks same but quite different. A world lost Love suddenly changes to the emptiness.

愛とは、私と相手との区別が無くなり、一つの塊になった新しい存在の為に私が生きている状態のことだった。それは、単に私が私を捨てて、相手に尽くすことではない。愛に満たされた世界は、幸福で、以前の世界と同じなのに、まったく違う。愛を失った世界は、空虚そのものに変化する。

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In Mexico City, Anna, who made me feel the high potential as a space dancer. Anna, who looks at people with incredibly beautiful and strong eyes. But, I got a sad news that Anna died after my leaving to Japan. I still can’t believe, she was so young and so fine. The dead Anna has become a member of the same Extra Dimension that Elena lives in, so she appears in my work many times.

メキシコシティで、スペースダンサーとしての高い可能性を感じさせたアナ。信じられないほど美しくつよい目の光を放って人を見ていた。しかし、彼女は、私が日本に帰国してからすぐに死んだという悲しいニュースを聞いた。今でも信じられない。あんなに元気だったのに。死んだアナは、私にとってはエレナが住む同じ余剰次元の一員になったので、私の作品にも頻繫に登場するようになっている。

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How many people have died on our planet so far? The number of dead is just enormous about 100 billion people. The world’s population continues to grow and is expected to reach 8.2 billion. I compared the world to an “Expanding Sphere,” and thought that the world of the living exists on the “Surface of the Earth” while the world of the dead exists “Inside the Earth“. Then, as time progresses, the “Surface of the Earth” expands, but how much does the “Inside of the Earth” expand? It is difficult to imagine even if it can be shown numerically. The number of deaths increases exponentially.

私たちの地球では、これまで1,000億人の人間が死んだと推測されている。死者の数はまさに膨大である。地球上の人口も増え続け、すぐに82億人に達すると言われている。私は、世界を「膨張する球」に例え、生者の世界が「球の表面」に存在するのに対し、死者の世界は「球の内部」に存在すると考えてみた。すると、時の進行とともに、「球の表面」も拡大するが、「球の内部」の膨張は一体どれだけのものになるのか。数値では示せても、想像することは難しい。それほど爆発的に死者の数は増えていく。

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The older I get, the more Ana-like beings, including my Elena, the “Inside of Sphere” continue to expand. In such a vast world, how can I find her? I thought. To meet her, I need to think of her and draw her. I felt that its reality determines the “Quality” of the encounter with her. In one painting of her, she wears “Water Wings” on her naked back and dances innocently at the beach.

私が年を取るほど、アナのような存在が増え、「球の内部」も膨張を続ける。そんな広大な世界の中で、私ず彼女を探したたくてもどうやって探せばいいのか? 私は、考えた。彼女に会うためには、彼女を想うこと。そして、彼女を描くこと。そのリアルさが彼女との出会いの「質」を決めるのだと私は感じている。彼女を描いた一枚の絵では、彼女は裸の背中に「水の翼」をつけ、海辺で無心にダンスしている。